1.はじめに
自作のチヌ掛かり釣りの竿を山陰でのカワハギ釣りに使っています。実際に使って見て、もっと張りのある(穂先の曲がらない)竿が欲しくなりました。材料は、1年ほど前に揃えています。やっと手を付ける気になりました。
2.製作
穂先は、グラスソリッドを削って作るのですが、グラスソリッドを削るとき、グラス(ガラス)の細かい粉が飛び散り、それが肌に刺さって、チクチク痛みます。そこで、戸外(カーポートの下)で作業をすることにしました。
使わなくなっている小型旋盤を庭に持ち出します。この旋盤は、自動送りの調子が悪くて使うのを止めたものです。自動送りを使わないなら、問題なく使えます。
写真は、既にチャックにグラスソリッドを咥えさせています。この後、左の部分を鑢で削ります(写真はピンボケでしたのでありません)。鑢は2枚合わせてその間にグラスソリッドを挟んで削るのです。さらに、ペーパーで削ります。
グラスソリッドを咥え直し、右側も削ります。写真は、ペーパーを当てている所です。
次に、手元の布袋竹を探します。これだけあっても、中々適当なものが見つかりません。
そして、やっと材料が揃いました。
すべて、少し長めに切っていますので、さらに調整します。続きは、別の日に。
今日もチヌ竿作りです。布袋竹の節を抜きます。旋盤に、数十年前に作っていた錐を咥えさせて節を抜いていきます。補強をしていたのですが、先端部分にヒビが入ってしまいました。使わない部分ですので良いでしょう。
さらに、先頭部分の穴を拡げ、穂先部分との接続が出来ました。
次は、竿尻の部分の細工です。ここには、M12のネジを組み込みますので、面倒です。まあ、急がずに進めます。
チヌ竿作りは続いています。まず、握り部分の布袋竹の凹みの部分をエポキシ系のパテで埋めます。この上に補強の糸を巻きます。買い置きのパテでしたが、まだ使えました。
続いて、旋盤作業です。竿尻のメス部分をアルミの丸棒から削り出します。左が、以前作った物の残りです、右が素材です。
アルミの丸棒に下穴を空け、タップでネジを切っていきます。旋盤を使ってアルミの丸棒を固定し、旋盤を手廻しで回します。アルミですが、M12のネジを切るのは大変です。やりたくない作業です。
ネジが切れると、外側を削っていきます。これは、簡単です。
次は、竿尻のオス部分です。12oのアルミ丸棒を加工します。やはり、旋盤を使って素材を固定して、手回し進めます。やはり嫌な作業です。
そして出来上がったのが、
チヌ竿作りは続けています。手尻にする木材に、ネジ(オス)をねじ込み、接着剤で固定します。旋盤で、手尻の形に削り出します。そして、突っ切りバイトでネジを切り落とします。
布袋竹の埋め込んでいたネジ(メス)にねじ込んで、竿尻部分は出来上がりです。
もう1個、同じように作ります。
週末は雨です。台風も来ています。そんな中、チヌ竿作りは続けています。後は、塗るだけとなりました(塗りは結構時間が掛かるんです)。
まずトップを削ります。手抜きで、こんな風にして削っています。
ガイド、リールシートを取り付けて、後は塗るだけとなりました。
やっとチヌ竿が完成です。今までのより、穂先が強くなっています。
化粧塗も施しています。穂先部分、竿先部分のアップです。